ネットで転職先を探しているんだけど、転職サイトと転職エージェントって何が違うの?
転職サイトは自分で探す、エージェントは探してもらうって感じじゃない?
大きく言うとそういう事だね。基本的に使う側は全て無料で利用出来るんだけど・・。転職者、サイト、エージェント、求人募集企業それぞれの利害関係をよく理解しておいた方がいいね
利害関係ですか?
そう、転職に失敗しない為にも知っておいた方がいいね。では詳しく説明するよ
転職サイトと転職エージェントの違いってナニ?
ネットで ”転職” と入れて検索すると色々なサイトが出てくると思いますが、初めて転職しようかなと考えている方はどうやって使えばいいのかよくわからない方もいらっしゃると思います。やたら会員登録、会員登録と出てきますが登録するとどうなるのか?
転職者は基本的には全て無料で利用出来るようになっていますので会員登録してもらっても全く問題ありません。むしろ登録しないと先には進めません。
しかし登録するタイミングがありますので注意してください。あなたの転職決意度によって登録するタイミングが変わってきます。このタイミングを間違えると大失敗を招く事になります。
下記に詳しく書いてますが、転職サイト、エージェント、転職者、求人募集企業の利害関係、エージェント担当者の考え、求人募集企業の思惑等をよく理解した上で登録されることをお勧めします。
転職サイトの使い方
転職サイトは転職者主導で活動をするものです。転職サイトにアクセスし、どういった企業があるのかを条件設定して自由に見る事ができます。会員登録すると条件にあった企業をメールで紹介してくれたり、レジュメを登録しておけばそれを見た企業からスカウトされたりというサービスを受ける事ができます。ここだと思った企業があった場合は、サイトに記載されている応募方法に従って応募手続きを行ってください。質問等、問い合わせをしたい場合も大体の場合、問い合わせする事ができます。
転職サイトを利用する大きな利点は、転職者のペースで転職活動ができるという事です。どこかいい会社があれば転職しても良いなというレベルの転職決意度の方であれば最適な方法です。求人募集企業の担当者と直接やりとりができるというのも利点です。直接なのでアピールもしやすいですね。情報は自分の目と耳で取りたいという方にはお勧めです。
利害関係としては、転職者の登録、使用は基本的に無料です。求人募集している企業が転職サイト企業に対して掲載料という形で支払います。新聞折込等の求人広告と同じ形態ですね。求人企業からすると転職サイトに掲載する為に結構な料金を支払っているので出来るだけ早い期間で決定したいという思惑が発生します。ですので優良企業の掲載は短期間で終了する事が多いです。
転職エージェントの使い方
転職エージェントは簡単にいうと、あなたと企業の間に入って橋渡しの役割をしてくれるサービスです。最近では転職する際に利用するのが一般的となっています。ネットでは転職支援や転職サポートという言葉が用いられている場合もあります。
利用するにあたっての基本的な手順ですが、
- 転職エージェントのサービスに申し込む。
- エージェントから電話がかかってきます。
- エージェントと直接会って面談をし転職希望条件や今までの経験を伝える。
- 条件にあった企業を紹介してくれる。
- 応募書類の添削、面接指導。
- 求人募集企業に応募。面接日の調整や希望条件の交渉もしてくれる。
- 内定、入社日の調整や色々なアドバイス、サポートをしてくれる。
といった感じで何から何までお任せできます。この制度の良いところは、転職サイトは、基本的には転職に関する情報が求人募集企業からの一方通行であり、詳細なやりとりはできないまま、ご自身で応募し、いきなり面接の一発勝負なのに対し、エージェントを利用した場合は、エージェントの担当者が先に求人募集企業と詳細の打ち合わせを行っているというところです。
担当者が求人募集企業がどんな人を求めているのかをよく理解しているので、あなたの希望とマッチングしやすいのが大きな利点です。求人募集企業の採用担当者の代理と思ってもらっていいと思います。ですので応募が決まった時点では、求人募集企業はあなたに興味を持っているという事になります。また、応募書類の添削、面接指導も行なってくれるので、求人募集企業の希望に近い書類を作成する事ができ、面接もある程度の質問事項が想定でき、かなり有利と言えるでしょう。
現在会社に勤務されている方でも、勤務中にはなかなか難しい、求人募集企業とのやりとりを全てエージェントがやってくれるので、強い味方となります。しかし、注意点があります。先程申しました、登録するタイミングです。なぜ登録するタイミングが大切なのか?
これは、利害関係を理解して頂くと納得していただけると思いますのでご説明します。転職者は転職サイトと同様に基本的に無料です。転職者が求人募集企業に入社が決まった時点で、求人募集企業からエージェントに対して相当な料金が支払われます。エージェントはあなたを紹介して紹介料を求人募集企業から頂くという事です。
ここでピンッときた方もいらっしゃると思いますが、悪い言い方をすると、転職エージェント企業は、転職希望者に対して求人募集企業に入社して頂けませんか?という営業活動をしているのです。月に何件というノルマがあるかもしれません。転職が成立していくらの商売なので、転職意欲が強い方が優先される傾向にあるようです。担当者が売上をあげたいと思ったらどんな行動に出るか想像して見てください。あなたならどうしますか?すぐにでも転職しそうな人に対して強力な営業をかけますよね?逆にあまり転職に意欲を感じられない人に対してはどうでしょう?あまり相手にしませんよね。
上記の事を理解した上で、上手に使えば転職エージェントは転職者の強い味方である事は間違いありません。そして希望の企業に転職する確率もグンと上がります。しかしながら転職者自身が情報不足であったり、転職者の気持ちがフラフラしていると、エージェントの担当者に押し売りされて、あなたに100%の意思がないのに応募してしまう羽目になる可能性も否定できません。こういう状況を避けるには、100%エージェントにお任せするのではなく自分自身でも情報収集をしておき、自分の希望をキッチリと伝え、少し違うなと思った場合はキッパリとお断りする意思を持っておかなければなりません。キッチリ、キッパリは絶対に忘れてはいけません。
転職エージェントに応募すると、担当者はあなたが希望の企業に入れるように、一生懸命動いてくれます。転職者の気持ちが曖昧だと思うように事は進みません。エージェントの担当者も人間です。何件も何件も紹介してくれているのに、煮え切らない態度をとっていると相手にしてもらえなくなるかもしれません。逆にあなたの強い意思が伝われば、あなたにとって最強の助っ人となる事は間違いありません。
ですので転職エージェントに登録するタイミングは、転職の意思が強く固まった時、転職決意度100%の時に登録する事をお勧めします。上記にも書いた転職エージェントの制度、担当者の考えをよく理解する事が出来れば、エージェントとの関係も良好に築くことができ、あなたの転職成功度はかなり上がる事でしょう。
どういう状況の時に、どう利用すればいいのか?転職サイト、エージェントの上手な使い方
転職サイトと転職エージェントの違いについては大体理解頂けたかと思います。ではあなたの状況に応じてどのような使い方をすれば有効的かをお話しましょう。
今の会社に不満はないけど、良いところがあれば転職したい
転職決意度:0%〜40%
このレベルの方は現在の会社に特段不満がある訳ではないが100%満足もしていない。ずっとこの会社にいるかもしれないし、どこか良いところがあれば転職しても良いかな〜〜という方々です。
こういう方々は転職サイトに登録し定期的に情報収集する事をお勧めします。転職の必要性に駆られていない今の状況であれば、第三者的に情報を見る事が出来るので、冷静に判断する事ができます。誰にとっても良い会社というのは転職サイトには頻繁に出てきません。ある日ポッと出てきてポッと消えるものです。その瞬間を逃さないよう定期的に情報収集を続けましょう。
それと今の会社でいつ何時、何が起こるかわかりません。しかし、常日頃から情報収集をしていれば、業界の給料水準、待遇、求人状況、興味がある他業界の状況等の把握はできているので不測の事態が起こっても、慌てず落ち着いて対処する事が出来るでしょう。
「これは間違いなく良い会社だ転職したい」という会社が出てきた場合は、キャリアダウンしないよう慎重に検討した上で行動してください。
今の会社で一生働く気はないけど、良いところが見つからない
転職決意度:30%〜70%
このレベルは今の会社には不満もあるし、ずっと勤務しようとは考えていないが、なかなか良い会社が見つからない。もしくは積極的に探していない。探す暇がない、なかなか行動に移せないという方々です。
そもそも転職の意思はあるので、あとはタイミング次第だと思います。中には転職活動をした事がないので、何をすればいいのかわからなくて積極的に活動していないという方もいると思います。そういう方も含めてまずは、転職サイトに会員登録し、情報収集を行いましょう。転職サイトは莫大な情報量を持ってますので、ある程度ご自身が希望する条件を詳しく入力して情報を絞り込んでください。そして同じ条件でサイトが更新される度にチェックするのが良いですが、難しければ定期的(1、2週間)にチェックを行なってください。
なかなか行動に移せないという方は、スカウトサービスを利用するのもオススメです。あなたのレジュメを登録しておけば、企業や転職エージェントから声が掛かるかもしれません。またサイトの色々な特集記事を見るのも視野を広げる意味では有効な手段です。色々な情報をうまく取り入れて、ご自身の気持ちを徐々に転職モードに変換していくと良いと思います。
今の会社をすぐにでも辞めて、転職したい。
転職決意度:70%〜100%
このレベルの方々は、私が何も言わなくても何らかの活動をされていると思います。ただ現在の仕事が、転職活動の妨げになっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?だからといって現在の仕事を辞めてから転職活動を行うというのは絶対にやめましょう。予想以上に転職活動が長引くかもしれませんし、その間収入がないというのは確実に不必要な焦りを招きます。「とりあえずここでいいや」といった転職も、そのうち再び転職活動をすることになりかねませんのでオススメしません。
このレベルの方々もまずは上記でお話しした、転職サイトでの情報収集から行なってください。これはどのレベルにあっても基本動作となりますので必ず行なうようにして下さい。あなたが気になる企業があれば試しに応募し、面接だけでも受けてみてもいいと思います。私もどんな会社か探るついでに何社か受けたことがあります。良ければ入社してもいいかなぁって感じで受けているので、面接もリラックスして受けることができますし、気持ちが一気に転職モードになりますのでオススメです。
そして転職決意度が100%MAXになったその時が、エージェントに登録するタイミングです。求人募集企業が、世の中の全てのエージェントに登録しているとは限りません。ということはあなたは複数のエージェントに登録した方が希望の企業に出会う確率は高くなるという事です。
最近では、看護師、薬剤師、社内 SE,ブライダル業界、管理職、ドローン専門等々・・・。様々な職種に特化したエージェントが存在しますので、転職したい職種が決まっている方には強い味方になりますね。専門職専門のエージェントについては専門職の方必見!!専門職に特化した転職エージェント一覧にまとめてますので目を通して見てください。
また、IT未経験だけどIT業界に挑戦したいという方には、IT未経験者向けに研修を行なったのちに転職先を紹介してくれるエージェントも存在します。
選択肢は沢山ありますので、ご自分にあったエージェントを選択し転職に活かしてください。