転職先も見つかりそうだし、そろそろ退職手続きをしようと思うんだけどどうすればいいんだろ?
せっかく見つかったんだし、転職先に断られないように、今の会社なんて早く辞めちゃえば?
でも、引継ぎとかあってすぐには辞めれそうにないんだよ。どれくらいの期間を取ればいいんだろう?
難しい問題だね、でも一つ一つ考えていけば答えは出ると思うよ。では行くよ〜〜
今の会社どうやってやめれば良い?
転職先がある程度絞られてくると、頭を悩ましてくるのが退職手続きです。
次の会社の入社日はいつ?いつ辞めるって言えば良い?引き継ぎ期間はどのぐらい?有給処理はする?やめるタイミングがわからない・・・等々。
初めて転職する方は、色々とわからない事が多いと思います。上司に「すみませんちょっとお話が・・・。」と言うのもなかなか緊張するものです。
会社によって就業規則も違いますし、辞め方は色々あると思いますが、基本的な流れを書いておきます。
- 直属の上司に退職したい旨を相談する。(一般的には退職希望日の1ヶ月前までに)
- 上司と相談しながら、引継ぎ期間等を考えて退職日を決める。
- 日にちを入れて退職願を提出する。
- 引継ぎを行う
- 退職
大体はこういう流れになります。
無いとは思いますが、念の為絶対にやってはいけない退職方法も書いておきます。
- ある日突然会社に行かなくなる
- 引継ぎ期間を考慮せず、上司への相談無しに退職日を勝手に決定する
- 得意先等に挨拶なしで辞める
- 退職するまでの期間のほとんどを有給処理する。
これらは会社側からすると???な辞め方ですよね。
「辞める会社だから何を思われてもいい、関係ない」
という方もいらっしゃると思いますが、絶対に円満退職する事をお勧めします。
200%円満退職の勧め
そりゃ円満退職するに越したことはないけどそこまで?という方もいらっしゃるでしょう。
そうです、100%の円満退職ではなく200%の円満退職を目指しましょう。
なぜ200%?そんな必要ある?
必要です。
この時点で「退職する会社なんてもう関係ない」と思ってらっしゃる方は考え方を改めてください。
なぜ?
現在のあなたの周りにいる、同僚、上司、部下、得意先の方々が、今後あなたとの関係を絶対に持たないと100%言い切れません。同業種に転職するなら尚の事です。異業種に転職するにしても、将来またこの業種に戻ってくることになるかもしれませんし、どこでどう関係を持つことになるかわかりません。
例えば、あなたが辞めた後、得意先が「〇〇さんはどうしたんですか?」と聞いてきます。元部下が「あ〜辞めたと思います。急に会社に来なくなりました。あの人仕事出来なかったんでちょうど良かったです。」と言われた得意先が転職先であなたと関係を持った場合、どう思いますか?相手にしたくないですよね。こういうやりとりが、あちらこちらで行われると、あなたにとってかなりな不利益が生じます。
200%の円満退職をするには、退職時だけではなく、普段の勤務態度にも注意が必要です。不必要に敵を作るということは、自分の行動範囲を無駄に狭くする行為だと思ってください。
ではどういう状況で退職すれば200%なのか?
退職時に「次の会社でも頑張ってな、君ならきっとうまくやれるよ」と言われました。
これは100%レベルです。
「次の会社でうまくいかなかったら、戻ってきてもいいぞ。」
「次の会社飽きたら、戻ってこいな。」
と上司や同僚から言われれば200%の円満退職と言っていいでしょう。
こうなればこの先、一生涯一つの転職先を確保したも同然です。その時の会社の状況にもよりますが、この先転職に失敗しても、転職先が倒産しても、戻る場所があるというのはかなりの強みとなります。
どうすれば200%の円満退職を勝ち取れるか
先程も書きましたが、まずは普段の勤務態度です。やはり働くからには何事にも積極的に取り組み、前向きな姿勢を持っていないといけません。この人がいなくなったらどうなるんだろ?という人が皆さんの同僚、先輩、後輩の中にも一人はいると思います。どうせ同じ時間働くならそういう人に自分がなれるよう行動しましょう。
そして、退職の方法です。先程も書いたとおり、絶対にやってはいけない退職方法だけは絶対にやってはいけません。基本的な200%円満退職の方法を書いておきます。
- 退職の意思を直属の上司に伝える
- 上司と相談しながら退職日を決定する。(引継ぎ期間を可能な限りとる)
- 場合によっては後任が採用されるまで残る
- 転職先に現在の状況を伝え、入社日の相談をする
- 引継ぎ、得意先への挨拶、上司、上層部への挨拶は確実に行う
- 場合によっては有給処理はしない
要するに自分の都合は一切排除して、転職先や退職する会社に配慮する。という事です。
転職先が入社日についてどう考えているか?
難しいのは転職先との入社日の相談です。せっかく決まった内定を取り消されるんじゃないかと不安ですよね。しかし意外と相談に乗ってくれる転職先は多いです。私の経験では、いい会社だったな、また戻ってもいいなって思う会社は入社日の相談に乗ってくれました。今の会社は2ヶ月半も待ってくれました。
不必要に入社日を伸ばす必要はないと思いますが、転職先企業は入社日について、ある程度幅をもたせているもんです。転職先の会社が入社日についてどう考えているのか?自分が転職先の会社の立場で考えてみればはっきりします。私が採用担当をしていた頃の経験と合わせて考えてみましょう。
まず入社日を一方的に決めてくる会社はないと思います。必ず面接時や内定の連絡時に「いつから入社できますか?」という問いかけがあると思います。これには素直に答えればいいと思います。ただ転職先の立場に立つと、どういう答えが返ってくるかで大体どんな人なのか想像してしまいます。
例えば「いつでも大丈夫です。」という答えに対しては、引継ぎとかは大丈夫なのだろうか?前職ではそんなに重要な役割をしていなかったのか?あんまり必要とされていなかったのだろうか?などと考えてしまいます。
一方「引継ぎや後任の決定等、ありますので少々期間を頂きたいです。」と言われると、責任感の強いしっかりした人だなと感じます。また、前職でも主要な職についていたんだな、来てもらったら活躍してくれそうだなと思ってしまいます。
転職先からすると一刻も早く人が欲しくて、この日に来てもらわないと困るという場合もあるかもしれませんが、辞める会社の引継ぎはそこそこにして・・・この日に来てもらわないと困る。というような会社にはむしろ入らない方がいいと思います。そういう会社はきっと社員の事なんて何とも思っていません。引継ぎをロクにしない無責任な人間でもいいから早く人が欲しいと、自分の会社の事しか考えていないのですから・・・。
やはりキッチリした会社は、いい人が欲しいので、入社日の多少の相談には乗ってくれるはずです。むしろ、「辞める会社の引継ぎ等はキッチリと終わらせてから当社に来てください」と言ってくれるはずです。
ですので、誠心誠意、退職活動を行うことが、あなたの価値を高めるものだと思ってください。
有給処理はしない方が良い?
退職時に結構悩むのが有給処理です。出来れば、フルに使って少しはゆっくりしたいのはわかりますが・・。
転職先は早く来て欲しい、辞める会社は出来るだけ長くいて欲しい、辞める人は出来るだけ有給を処理したい・・・。どこを優先するのかは明白だと思いますが・・・。上記に書いた事が理解できたのなら、有給がそんなに取れる状況にないのはおわかり頂けると思います。取れて2、3日というところでしょうか。私は9回転職してますが、有給処理はした事がありません。ほぼ、今日は退職する会社、明日は転職先の会社という状況でした。
有給処理をする、しないというより、有給処理は出来ないというのが正解ではないでしょうか?
という訳で、上記に書いた事を実行する事が出来れば、200%円満退職へ近づけると思います。
辞める時に「困った事があればいつでも帰ってこいな」と声をかけてもらえる事が出来れば、一つ転職先を確保したも同然、気持ち的にも少し余裕ができ、その退職はきっと、将来的にあなたにとってプラスの退職となることでしょう。