ところでひろしくん。会社を選ぶ時って何を基準に選んでる?
そうですね〜〜やっぱり仕事内容とか給料でしょうか?
大体の人はそうじゃないですか?あとは休みとかかな〜〜
そうだね、求人を見ているとやはりその辺りが気になるところだね。ではここで一つ質問するよ。仕事内容、給料、休暇等がほぼ同じ会社が3社あります。この場合何を基準に選びますか?
条件が同じとなると・・。大きい会社を選びますね。
そうだよね、人によって合う合わない色々あると思うけど、会社の大きさによって変わるものって結構あるんだよ、じゃここでは何が変わるのかをお話しするね
世の中には沢山の会社がありますし、私が経験したからといって、全てがこうだとは限らないと思います。また、人それぞれ居心地がいいと感じる会社は、様々だと思いますので参考にして頂ければと思います。
会社の規模が変わると福利厚生が変わる
求人広告にはあまり詳しくは記載されていない事が多いですが、バカにできないのが福利厚生です。福利厚生と言っても様々なものが存在します。大きくは法定福利厚生(*1)、法定外福利厚生(*2)に分かれますがここでは主に法定外福利厚生についてお話ししましょう。法定外福利厚生にも、自分の懐に直接入ってくるものから、一部条件を満たした人のみ受けれるもの、会社の社員旅行やレクリエーションみたいに参加しなければプラスにならないものまで色々ですが、ここでは直接懐に入ってくる福利厚生についてお話しします。
(*1)法律で企業が支払う事とされている福利厚生。年金や社会保険料の事です。
(*2)企業独自の福利厚生です。交通費や住宅手当、社員旅行などの事です。
昼食代がお得
まずは軽めの福利厚生、お昼ご飯支給からいきましょう。皆さんはお昼ご飯にどれくらいかけていますか?1日700円 とすると20日で14,000円、ワンコインに抑えても1万円です。これをお小遣いから捻出となると地味に痛手ですよね。
しかしそのお昼ご飯代を支給してくれる会社があります。私の経験では10人以下の小さな会社では、お弁当を支給してくれたり、中小企業では1日300円支給という会社もありました。大きな会社になると当然従業員も多くなるので社員食堂があったりします。社員食堂では写真のような定食を250円という破格値で提供してくれる会社もあります。中には食べ放題の会社もあったりするようです。
会社によっては栄養バランスも考えてくれてカロリー抑えめの食事を提供してくれる会社もあるようです。昼食代支給してくれた上に、体に良いものが食べれるなんて最高ですね。
健康診断のグレードアップ
定期健康診断は皆さん毎年受けられていると思いますが、健康診断の受診は法律で定められています。年齢によっても違いますが受診項目も定められています。
会社の意識的に「コストが掛かるから、とりあえず最低限の診断を受けておけば良い」という会社から、本当に社員の健康を気遣ってくれる会社まで様々だと思いますが、オプション検査を追加してくれたり人間ドックを受けさせてくれる会社もあるようです。わかりやすいように少し細かく見てみましょう。
定期健康診断での定められた主な項目は
- 身長、体重、視力、聴力
- 胸部エックス線検査
- 血圧
- 血液検査
- 尿検査
- 心電図
となります。これが簡単な人間ドック受診となると主に下記がプラスされます。
- 胃のバリウム検査(胃カメラのところもあり)
- 腹部エコー検査
- 眼底検査
- 検便
- 血液の検査項目も増えます
若くて健康なうちは健康診断なんて面倒臭いと思いがちですが、歳を取る毎に体のあちらこちらが傷んできて、手厚い健康診断がありがたいと思うようになってきます。私は毎年人間ドックを受診していますが、何もなければ安心ですし、数値が悪ければ普段の生活で気をつけることができます。
健康診断を目的として転職先を決めることはないと思いますし、面接で細かい内容までは聞けないと思いますが、大きい会社になればなるほど健康診断の内容が手厚い傾向にあるようです。
住宅手当
福利厚生の中でも最も影響が大きいのが住宅手当てです。住宅手当にも色々あって、賃貸に住んでいてもらえる家賃補助から、購入したら貰える住宅維持費、購入補助費等があります。
この住宅手当、初めにも書きましたが、私は転職するにあたって会社の規模なんて全く気にしていなかったのですが、やっぱり大きな会社は違うんだ・・・。と思い知らされ、ショックを受けた一因となるものでした。
まず、住宅手当てを貰うには世帯主になる事が条件だと思います。自分名義で家を借りたり買ったりって事ですね。会社によっては結婚していないと出ないというところもあるようです。
さて、支給額についてですが、最も一般的なのは賃貸に住んでいる場合にもらえる家賃補助ですね。会社によってはなんと全額支給してもらえるところもあるようです。私の会社では家賃の7割までが補助として出ます。10万円のところに住んでいるのであれば7万円が給料と一緒に貰えるという事です。結婚しているのが条件なのですが、こないだ結婚した部下は急に給料が増えたので戸惑っていました(笑)。ただ、一般的な家賃補助の平均は1万〜2万くらいのようです。
家を購入した場合にもらえる購入補助費や住宅維持費等もありますが、会社によっては家賃補助と同額貰える会社があったり、購入支援金として月々◯万円支給という会社もあります。私の会社では購入した場合、月々5万円が支給されます。
いかがですか?基本給とは別に貰えるものですが、バカにできませんよね。転職を考えた時にA社:基本給25万、B社:基本給30万の場合、B社を選んでしまいそうですが、A社は家賃補助が7万プラスされると32万になります。知っていれば当然A社を選びますよね。問題は募集時点では住宅手当の金額は明らかになっていない事が多いです。面接時や転職エージェント等を通じて事前に確認しておきましょう。
但し、最近は住宅手当自体が廃止、縮小傾向にあるようです。転職される場合はご注意ください。
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会社の規模が変わると給料が変わる
皆さんは将来的に年収800万は欲しいと思ったらどうしますか?簡単です。年収800万貰える会社に転職すればいいです。しかしどこかの会社に入ってがむしゃらに頑張った人皆んなが貰えるものではありません。仕事をいくら頑張っても平均年収が550万の会社に転職してしまうともらえる可能性は限りなく低くなります。
転職リスクについて考えるでも書いた私の経験ですが、800万貰っている人もいるよと聞いて入った会社でしたが、蓋を開けてみれば会社のトップ2名(創業者)の話でした。貰っているのは事実でしたが、私が貰える可能性は限りなくゼロでした。この会社年商20億、社員20名ぐらいの会社でしたが、残業手当ても社長の気分次第、営業の歩合給も社長の気分次第。給料日近くになると今月はいくら貰えるのかが不安でした。それよりも将来が不安で不安で仕方ありませんでした。
その点規模の大きい会社は昇給制度もしっかりしていますし、昇格制度もしっかりしています。給料も制度に沿って毎年増えていきます。先程の年商20億の会社での年収800万貰っている人の役職は社長と専務二人のみでしたが、規模の大きい会社で年収800万貰っている人の役職は係長、課長クラスです。係長、課長クラスであれば現実的ですし、数年後には貰えそうな気がしますよね。
という訳で、少なくとも私の勤務した経験では、規模の大きい会社は昇格昇給制度がしっかりしており課長クラスでもそこそこ貰っている。中小企業はなんだかんだ言うものの沢山貰うのはなかなかハードルが高い・・・といったイメージです。ご参考になさってください。
会社の規模が変わると休みが変わる
休みに関しては、規模の大きな会社でも残業が多い、休みが取れないと最近問題になっていますよね。私の会社も残業が結構多いです。しかしながら、現在は少し厳しくなり、残業時間、休みに対してうるさくなってきました。パソコンのon offの時間を調べられたりもします。その甲斐もあってか、休日はきっちりと休む事が出来ます。
中小企業で勤務していた頃は、完全週休2日の会社を経験したことがありませんでした。月に2日しか休みが取れなかったり、土日はどちらかが出勤だったり、週休1日だったり、会議がある日に休みのシフトを入れられたり、出張で2週間出ずっぱりで休みどころではなかったり・・・。意外に休める会社ってないもんだなぁと思っていました。
そんな経験をしてきているので、週に2日も休めるなんて、何てゆっくり出来るんだと感激しました。今は慣れてしまって週休3日の会社ってないのかなと思ったりもしますが・・(笑)
休みの形態は会社の業務内容によっても違うと思いますが、労働基準監督署も厳しくなってきているので、大きな会社から徐々に改善されていくのではないでしょうか?
会社の規模が変わると人が変わる
私が色々な会社で働いてきたという事は何度も言ってますが、そんな中で気づいた事があります。会社の規模によって人種が違うのです。あえて人種と書きましたが、まさしく人の種類が違うのです。なぜそんな事が起こるのか?私なりに考えたところ、新卒採用の有無、新卒採用人数の違いという結論に達しました。新卒組の特徴は、初めて就職する会社で様々な研修を受けるので、その会社に染まりやすいという事です。その中でも何かが違うな〜〜と感じた行動派が転職組となるのです。ですので転職組には比較的フットワークが軽い人が多いように思います。
ではそれぞれの会社でどんなところに違いがあるのか詳しく見ていきましょう。
年商10億規模の会社
この規模の会社は定期的に新卒を取っている会社は少なく、ほぼ中途入社の集まりなので、ギラギラしたフットワークが軽い人が多いです。もちろんこの会社で骨を埋めようと思っている人は少ないです。何かしらチャンスが来るのを待っているのか?独立の機会を伺っているのか?「少しでも条件がいい会社があればいつでも転職してやる」といった方々が多いです。この会社でスキルを上げれるだけあげて他の会社へという方もいます。ですので、話をしているだけでも面白い人が多いです。こんな事したら儲かるんじゃないか?とか将来はこんな事をしたいとか、どうすればもっと給料がもらえるのかと言った会話が行き交っています。そもそも今の状況に納得しておらず、色々な所に常にアンテナを張り巡らせているのか、色々な情報が入ってきます。社内では「〇〇会社(ライバル会社)は年収〇〇◯万円ぐらいもらってるらしいで」という愚痴をよく聞きます。ちなみに大卒は一人もいませんでした。
現在、私が勤務していた時の同僚はほとんど残っておらず、転職した人、独立した人、皆それぞれの道を歩んでいるようです。やはり定期的に人が入れ替わるようです。色々な不満はさておき、じっくり腰を据えて頑張ればすぐに上に行けるチャンスが転がっている規模の会社です。
年商100億規模の会社
この規模の会社は、新卒を数名採用しながら足りない部分を、中途採用で補っている感じで、割合的には 新卒6:中途4 といったところでしょうか?会社に一生尽くす組と、こんな会社じゃまだまだ納得できない組が入り乱れています。私のいた会社は課長でも年収550万くらいだったので、「給料が、安い安い」と不満の声がよく聞こえてきました。社員も辞めたり入ったりと、人の入れ替えが激しかったです。管理職が退職したりもしていました。
しかし中途組にはすぐに後輩ができるのでありがたい環境でした。この規模の会社も中途採用の方はまた転職して辞めてしまう事が多いので、常日頃一生懸命頑張っていれば上に行けるチャンスはあります。
年商1,000億規模の会社
この規模の会社は他の規模の会社とは少し雰囲気が違います。まず新卒採用人数の規模が違います。1年間で200人〜300人が新入社員として入社してきます。どうしても業務上足りないところに中途採用の募集をかけるくらいです。従って会社の社員比率は、ほぼ新卒が占める事となります。私はタイミングよく入社できましたが、やはり他の規模の会社となんだか雰囲気が違います。初めは何が違うのかわかりませんでしたが明らかに違うものを感じていました。3ヶ月程してからふとした時に思いつき、5年経ってからなんとなく理由がわかりました。
私は中途採用でしたが、給料はおそらく新卒の給料に毛が生えたくらいの給料だったんだと思います。前職では年収500万くらいでしたが、この会社に入社したての頃は400万ぐらいしかなかったです。当然今までの会社にいた頃の様に、「給料安い安い」と口癖の様に言ってました。今までの会社では同僚達と、「そうだそうだ」と言いながら意気投合して帰りに居酒屋で愚痴の言い合いが始まるのですが・・・。誰も私の愚痴に乗ってきません。そうです、誰も会社の悪口言わないんです、皆んな大人しいんだなと思っていましたが、そうでも無いようです。
3年程経って、皆んなが会社の悪口言わない理由が解りました。この会社の新入社員は入社して半年程は研修で会社の教えをみっちり教え込まれてから配属になるのです。また、配属後も定期的になんだかんだと研修があります。ですので会社の事が大好きですし、仕事にも誇りを持っています。平気で徹夜もしてしまいます。中途入社の私とは会社に対する思いが全然違いました。
そして5年程経ったある時、ふと気付いたのですが、いつの間にか私も給料の愚痴言わなくなっていました。そうです、言う必要が無くなっていたのです。そこそこ満足できる程に給料が増えていました。この規模の会社の新卒社員は年相応の給料をもらっているので給料の文句を言う必要がなかったのです。
こういう状況なので全体的な雰囲気はなんだかガツガツ、ギラギラした人間が少ないです。悪い言い方をすると、皆んながぬるま湯に浸かった状態です。上司もボーっとした上司が多いです(笑)ですので運よく中途で入社する事ができたギラギラさんは出世するチャンスが転がっています。
会社の規模が変わると生活が変わる
と言う訳でこれだけ色々変わると何が変わるか?そうです生活が変わるのです。休みの日は趣味に使いたい、いい車に乗りたい、贅沢な生活をしたい、旅行に行きたい、家族との時間を大切にしたい・・・等々、色々と欲求はあると思いますが、選ぶ会社で転職後の生活は大きく変わってしまいます。
ここに書いた事が絶対と言うことはないですが、新卒社員の人数と給料の違いは、会社の色々な部分で何かしら影響を及ぼしているはずです。会社選びの際にご参考になさってください。